ガートルード・スタイン役

キャシー・ベイツ

1948年、テネシー州メンフィス生まれ。舞台、映画、TVで数々の賞を受賞している名女優。ピュリツァー賞を受賞したマーシャ・ノーマンの「おやすみ、母さん」の初演舞台で自暴自棄な娘を演じ、トニー賞にノミネートされた。スティーヴン・キング原作、ロブ・ライナー監督の『ミザリー』(90)でベストセラー作家の熱狂的なファン、アニー・ウィルクスを演じてアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の主演女優賞受賞。マイク・ニコルズ監督の『パーフェクト・カップル』(98)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、全米映画俳優組合(SAG)賞とブロードキャスト映画批評家協会賞で助演女優賞を受賞。さらにアレクサンダー・ペイン監督の『アバウト・シュミット』(02)で3度目のアカデミー賞ノミネートを果たす。ウディ・アレン監督の作品では『ウディ・アレンの影と霧』(92)に出演している。

サルバドール・ダリ役

エイドリアン・ブロディ

1973年、ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。ホロコーストを生き延びた実在のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンを描いたロマン・ポランスキー監督の『戦場のピアニスト』(02)でアカデミー賞主演男優賞を史上最年少で受賞。同作品では全米映画批評家協会賞やボストン映画批評家協会賞でも主演男優賞を受賞し、ゴールデン・グローブ賞、SAG賞、英国アカデミー(BAFTA)賞にもノミネートされた。さらにセザール賞ではフランス人以外で初めて主演男優賞を受賞した。これまで多くの有名監督の作品に出演しており、テレンス・マリック『シン・レッド・ライン』(98)、バリー・レヴィンソン『リバティ・ハイツ』(99/未/DVD)、スパイク・リー『サマー・オブ・サム』(99)、ケン・ローチ『ブレッド&ローズ』(00)、ピーター・ジャクソン『キング・コング』(05)、ウェス・アンダーソン『ダージリン急行』(07)などが挙げられる。

美術館ガイド役

カーラ・ブルーニ

1967年、イタリア・トリノ生まれ。幼少時に家族とともにフランスへ移住。19歳の時にモデルをはじめ、12年に渡りスーパーモデルとして国際的に活躍。2000年、ミュージシャンとしてもデビュー、2002年には、自身が作詞・作曲した曲を中心としたファーストアルバム「ケルカン・マ・ディ~風のうわさ」を発表。2008年2月2日、当時のフランス共和国大統領ニコラ・サルコジと結婚。同年終わりにはユニセフ、UNAIDS(国連エイズ合同計画)、世界基金を代表し、母と子をエイズから守るためのエイズ基金の親善大使に。2009年にはカーラ・ブルーニ=サルコジ基金を設立、恵まれない人々への文化や教育の育成に力を入れている。なお、結婚後も音楽活動を続けており、サード・アルバム「comme si de rien n’etait 何もなかったかのように」を2008年にリリースした。本人役以外での映画出演は本作が初めてとなる。

アドリアナ役

マリオン・コティヤール

1975年、フランス・パリ生まれ。『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』(07)で、フランス人女優としてはふたり目、フランス語映画としては俳優賞の部門で初めてのアカデミー賞を受賞する。フランスの伝説的歌手、エディット・ピアフを魅惑的に演じた。その他、ジャン=ピエール・ジュネ監督『ロング・エンゲージメント』(04)、ロブ・マーシャル監督『NINE』(09)、『パブリック・エネミーズ』(09)、『インセプション』(10)、『コンテイジョン』(11)などに出演。2010年には私生活上のパートナーであるギョーム・カネ脚本・監督の『Les petits mouchoirs』(10/未)に出演。映画はフランスで公開され、大ヒットを記録した。クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト ライジング』(12)、ジャック・オーディアール監督『De rouille et d’os』など注目作の公開が控える。2010年、フランス文化の促進に貢献したとして芸術文学勲爵士を授与された。

イネズ役

レイチェル・マクアダムス

1978年、カナダ・オンタリオ州生まれ。ヒット映画『ミーン・ガールズ』(04)でブレーク。続く『きみに読む物語』(04)でライアン・ゴズリングの相手役をつとめ、女優として多彩ぶりを示した。『ウエディング・クラッシャーズ』(05/未/DVD)ではオーウェン・ウィルソンらと共演、米国内で大ヒットを記録した。その他に『きみがぼくを見つけた日』(09)、『消されたヘッドライン』(09)などに出演。ガイ・リッチー監督の世界的大ヒット作『シャーロック・ホームズ』(09)では、勝気なアイリーン・アドラーを演じ、第2作の『シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム』(11)にも同じ役にキャスティングされている。最近作にはチャニング・テイタム、ジェシカ・ラング共演の『The Vow』(12)があり、テレンス・マリックの新作ではベン・アフレック、ハビエル・バルデム、レイチェル・ワイズや本作の出演者マイケル・シーンと共演している。

ポール役

マイケル・シーン

1969年、ウェールズ・グウェント州生まれ。演劇、映画の両方で最も才能ある新世代の英国俳優として知られている。脚本家ピーター・モーガンの3部作、TV映画『The Deal』(03/未)、『クィーン』(06)、TV映画『The Special Relationship』(10/未)でトニー・ブレア英国元首相を演じている。特に『クィーン』ではBAFTA賞助演男優賞にもノミネートされた。多岐にわたる映画出演作は、『アンダーワールド』シリーズ(03~09)、『ブラッド・ダイヤモンド』(06)、『くたばれ!ユナイテッド-サッカー万歳!-』(09/未/DVD)、『アリス・イン・ワンダーランド』(10)など。2008年にはウエストエンドとブロードウェイでも上演され、ロン・ハワード監督によって映画化されたアカデミー賞ノミネート作品『フロスト×ニクソン』(08)のデヴィッド・フロスト役を舞台と同様に演じた。人気シリーズの『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart1』(11)の続編にも引き続き出演している。

ギル・ペンダー役

オーウェン・ウィルソン

1968年、テキサス州ダラス生まれ。メジャー映画からインディペンデント映画まで、その記憶に残る演技は高く評価されている。出演作品には、本作同様レイチェル・マクアダムスと共演したコメディ『ウエディング・クラッシャーズ』(05/未/DVD)、『ナイト ミュージアム』(06)、『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』(08)などがある。ウェス・アンダーソン監督作品への出演は6作を数え、監督のデビュー作『アンソニーのハッピー・モーテル』(96/未/TV放映)(共同脚本も)、『天才マックスの世界』(98/未/DVD)、アンダーソンと共にアカデミー賞脚本賞にノミネートされた『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(01)、『ライフ・アクアティック』(05)、そして『ダージリン急行』(07)では、エイドリアン・ブロディとジェイソン・シュワルツマンと共演し、アニメーション映画『ファンタスティックMr.FOX』(09)では声優として参加した。最近作は『幸せの始まりは』(10)や『ミート・ザ・ペアレンツ3』(10/未/DVD)など。

監督・脚本

ウディ・アレン

1935年、ニューヨーク州ブルックリン生まれ。ユダヤ系の家庭で生まれ育ち、映画、ジャズ、コミック、手品に傾倒しつつ、高校在学中からギャグの創作に熱中。大学中退後にギャグ・ライターや放送作家の仕事をこなし、1960年からはスタンダップ・コメディアンとして活動した。1965年、脚本も手がけたクライヴ・ドナー監督作品『何かいいことないか子猫チャン』で映画俳優として、翌年『What’s Up, Tiger Lily?』で監督としてデビューを果たす。その後も『スリーパー』などのシュールでスラップスティックな喜劇を次々と世に送り出し、1977年には当時の恋人だったダイアン・キートンを共演相手に迎え、都会的に洗練されたラブ・ストーリー『アニー・ホール』を発表。同作品でアカデミー賞主要4部門を受賞した快挙に続き、巨匠イングマール・ベルイマンの影響を色濃く感じさせる『インテリア』、愛するニューヨークの街をモノクロ映像で切り取った『マンハッタン』も絶賛され、アメリカを代表する映画作家のひとりとして認知されていった。1980年代には私生活のパートナー、ミア・ファローと組み、実験的なドキュメンタリー調の異色作『カメレオンマン』、珠玉のラブ・ファンタジー『カイロの紫のバラ』、アカデミー賞8部門の候補となった『ハンナとその姉妹』などを発表。円熟期というべき1990年代に入ってからも『夫たち、妻たち』、『マンハッタン殺人ミステリー』、『ブロードウェイと銃弾』、『誘惑のアフロディーテ』、『ギター弾きの恋』などの多彩な快作を連打した。2000年代もほぼ年に1本の創作ペースを保ち、ニューヨークからイギリスに拠点を移した官能的なサスペンス劇『マッチポイント』で新境地を開拓。近年も『タロットカード殺人事件』、『それでも恋するバルセロナ』、『ウディ・アレンの夢と犯罪』、『人生万歳!』といった作品に、皮肉とユーモアに満ちた独特の人生観を反映させ、新たなファンを獲得し続けている。尚、本作が監督42作品目となる。

ミッドナイト・イン・パリ