主人公ギルが真夜中のパリで出会う主な芸術家たち

F・スコット・フィッツジェラルド

「グレート・ギャツビー」が2006年に村上春樹の新訳により出版され話題となった、アメリカの小説家。“失われた世代”に属する。1920年、処女長編「楽園のこちら側」を出版、全米ベストセラーとなる。同年結婚したゼルダ・セイヤーとの華やかで奔放な暮らしぶりで時代の寵児となる。1924~30年まで、フランスへ移住する。主な作品は「美しく呪われたもの」、「夜はやさし」など。

アーネスト・ヘミングウェイ

アメリカの小説家。“失われた世代”に属し、ハードボイルド文学の先駆者。1921年より1928年までパリに住み、「われらの時代」「日はまた昇る」「男だけの世界」などを刊行。1952年に「老人と海」を発表し、ピュリツァー賞を受賞。1954年にノーベル文学賞を受賞する。他の作品に「武器よさらば」、「誰がために鐘は鳴る」など。

ガートルード・スタイン

アメリカの女性作家。パリに定住し、フルリュース通り27番にあったサロンで、無名時代のピカソやマティス、セザンヌらを収集した近代芸術の擁護者。ヘミングウェイに文章指導し、“失われた世代”と命名したことでも有名。

パブロ・ピカソ

スペインの画家。フランスに定住。ブラックらとともにキュビスムを創始、その後は古典主義、シュールレアリスム、メタモルフォーズと膨大な作品を生む。主な作品は「ゲルニカ」、「アヴィニョンの娘たち」、「三人の音楽師」、「スターリンの肖像」など。

サルバドール・ダリ

スペインの画家・映画制作者。フロイトの精神分析の影響のもとに、“偏執狂的批判的方法”と称するだまし絵的幻想画を描く。ルイス・ブニュエルと共同でシュールレアリスムを代表する映画『アンダルシアの犬』(29)を制作。宝飾などの装飾美術でも活躍。1931年に制作された「記憶の固執」は代表作のひとつであり、この中に描かれている“柔らかい時計”はダリの象徴ともなった。

ルイス・ブニュエル

映画監督。スペイン生まれ。メキシコとヨーロッパで活動する。1925年からパリに住み、ダリと共同で制作した『アンダルシアの犬』で注目される。1946年にメキシコに移住し、『忘れられた人々』(50)によって、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞。1961年の『ビリディアナ』では同映画祭でパルム・ドールを受賞する。他の作品には『昼顔』(67)、『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』(72)など。

その他、コール・ポーター、ジョセフィン・ベイカー、T・S・エリオットなど往時の芸術家が多数登場!
ミッドナイト・イン・パリ